愚痴を言うのは、悪いことじゃない。私たちがそう考える理由
Guchibo開発チーム2026年9月23日夜、子どもがやっと寝て、キッチンの片付けを終えたころ。 ふと「今日、ずっとしんどかったな」と思う。
でも、それを誰かに話そうとすると、手が止まる。 「こんなことで愚痴を言うなんて」「みんな頑張っているのに」「聞かされる方も迷惑だよね」。 そうやって、言葉にする前に飲みこんでしまう。
Guchiboは、そんな飲みこまれた気持ちのためにつくっている会話アプリです。 名前のとおり、「愚痴」を真ん中に置いています。 この記事では、私たちがなぜ愚痴を「悪いこと」だと思っていないのか、その理由をお話しします。
「愚痴」って、そんなに悪いもの?
「愚痴を言うな」「愚痴っぽい人は嫌われる」。 小さいころから、なんとなくそんなふうに聞いてきた人も多いと思います。
でも、私たちはこう考えています。 愚痴は、「それだけ抱えてきた」というしるしです。
寝かしつけに2時間かかった。 言ったことが夫にうまく伝わらなかった。 一日じゅう誰とも大人の会話をしていない。
こぼれてくる言葉のひとつひとつの奥には、ちゃんと理由があります。 がまんしてきたこと、がんばってきたこと、わかってほしかったこと。 愚痴は、それが外に出てきた形なのだと思います。
ひとつだけ分けて考えたいのは、「愚痴」と「誰かを傷つけるための悪口」です。 Guchiboが大切にしたいのは前者、「私、しんどかった」を安心して言えることです。
言葉にすると、少し距離がとれる
頭の中でぐるぐるしている気持ちは、形がありません。 だから、いつまでも同じところを回ってしまいがちです。
それが、誰かに話したり書いたりして「言葉」になると、 「ああ、私はこれが嫌だったんだ」と、自分の気持ちを少し外から眺められることがあります。
きれいな言葉じゃなくていいし、まとまっていなくてもいい。 「なんか全部いや」から始めていいんです。
それでも「言えない」のは、あなたのせいじゃない
愚痴を言えないのは、弱いからでも、わがままだからでもありません。 言いにくい理由が、ちゃんとあるからです。
- 相手も疲れているのがわかるから、これ以上負担をかけたくない
- 弱音を吐くと、「母親なのに」と思われそうでこわい
- 話したいのは夜中なのに、その時間に連絡できる人がいない
- 「私よりもっと大変な人がいる」と思ってしまう
どれも、まわりを思いやれる人だからこそ出てくる気持ちです。 だから私たちは、「もっと人に頼ろう」と言う前に、 まず気がねなく言葉にできる場所があってもいいんじゃないか、と考えました。
Guchiboが大切にしていること
Guchiboの始まりは、開発メンバーの母の「気軽に愚痴を吐ける場所がほしい」という一言でした。 その言葉を形にするために、アプリでは次のことを大切にしています。
- 否定しない:「そんなことで」とは言いません
- 急いでアドバイスしない:正しいことを言う前に、まずは受けとめることから
- いつでも話しかけられる:夜中でも、授乳中でも、あなたのタイミングで
Guchiboは、何かを解決してくれる魔法のアプリではありません。 ただ、飲みこむしかなかった言葉を、飲みこまずに置いていける場所でありたいと思っています。
さいごに
愚痴を言うのは、悪いことじゃない。 それは、あなたが今日までちゃんとがんばってきた証拠だと、私たちは思っています。
もし今夜、誰にも言えない気持ちがあったら、ここに置いていってください。 Guchiboは現在、リリースに向けて準備中です。
※つらさがとても強いときや、眠れない・食べられない日が続くときは、ひとりで抱えずに専門の窓口に相談してください。お住まいの市区町村の子育て相談窓口のほか、厚生労働省の「まもろうよ こころ」(https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/)で、電話やSNSの相談窓口を探せます。
